入社して良かったことと悪かったこと②感想編

入社してどうだったか

前回の記事では、自分が今の会社に入社するまでの経緯をまとめてきました。こちらのPostでは、じゃあ実際入社してどうだったの?という話を書いていこうと思います。とはいえまだ一年も働いていないのでどうこう言えない部分も多いですが。

入社してからの時系列的なところはこちらでまとめてみました。

2022年の振り返り - 巨人の肩の上

記事でもちょろちょろ書いてますが、そこそこ失敗してるし、学びもあってそこそこ満足しています。研修は不満、OJTは大満足、今のお仕事も楽しい、みたいなのが率直な感想です。

大きい会社なので部署や上司に依存する話が殆どですが、以下のような感想を持ってます。

文化とか

  • 意外とやりたいことやらせてくれる雰囲気でGood。そこそこ上司依存。やりたいことを言語化しておかないと機会損失が頻繁に起こる。
  • 分業は進んでいるので事業の数字にどうcommitしたのか、成果を定量化するのは無理。エンジニアの評価は基本定性評価だと思う。
  • とにかくホワイト、ここよりホワイトな会社はない気がする。仕事したければ残れるし、今月の残業20分です、みたいな同期もごろごろいる。
    • ハードワークな文化で新卒を過ごすとそこが基準になるので、今のゆるふわでいいのかという疑問はなくはない
    • その他の文化に関してもそう、良くも悪くも仕事へのスタンスや価値観が弊社の色に染まることになる
  • 大手の新規事業はベンチャーの事業とで戦術は全く違う。主に資金と人の使い方
  • 必要なSaaSは大抵揃ってるので仕事進める上でのDX(developer experience)が悪い、みたいなことは今のところない
  • どこでも働けるのは最高
  • 上司との1 on 1を定期的に実施してくれるのでそこで色々お話を聞けて良い(他の会社でも流石にあると思いますが)
  • 必要なのはわかるが、全社対応とかは結構めんどくさい

Technicalな視点

  • Private Cloudは最低限クラウドと呼べる機能、Componentは揃ってるので割と悪くはない(とてもすごいことだと思います)
    • 中にエンジニアがいるのでお友達になって話聞けると色々面白い
    • IaaS使わずPaaS、CaaSで開発しているので運用業務はほぼないので快適
    • Public Cloudの方が流石に機能も多いので便利だし、会社に依存しないスキルセットとしてそっちの方が触りたくは正直ある
      • ただ裏にはOpenな技術(e.g. k8s)があるので抽象的には同じことをやってる
  • Java(spring)とVueを利用していて別にレガシー感はそんなない
    • Javaが嫌だって人がいると聞きますが、別にそこまでディスられるような言語なのかよくわかってないです。Springを利用した開発をする上ではクラス設計をやって親子関係がああでこうで、ぎゃー神クラスができちゃった、みたいなオブジェクト指向の負の側面が出てくることってなかなかなくないですか…?
    • とはいえ負債と呼べるものはそこそこあるので、こうしましょう、ああしましょう、という提案はちょこちょこやってます。あくまで自チーム内でクイックに意思決定できる部分だけですが
  • 全社で利用するプラットフォームに関してはDocumentがとてもよく纏まっていて体験が良い(先輩方ありがとうございます)
  • ネットワーク図とかは結構書いてる。マイクロサービス指向な感じで開発されてるのでComponent間の繋がりとかは定期的にドキュメント書いたり、新規に開発する機能で何がどう変わるのか、Componentとしてこういう関係性だよってのをある程度書いてレビューもらう文化に今のところなってる。
  • マイクロサービスにしすぎて辛いのである程度まとめる作業をしてたりもする。意思決定を横から見るだけ(+茶々入れ)で結構勉強になる。
  • クリーンアーキテクチャっぽい感じで開発しているが、自分はDDDやクリーンアーキをそこまで深く理解できていないので良し悪しの判断はできない。ややずれた話になる(?)が、ソフトウェアの構造で言うと依存性逆転の原則ぐらいは守れってのは色んなところで指摘が入るらしい。あとはそこまで方法論で揉めてるところは今のところ見たことがない。あまりにもってものは指摘が入るが。
  • 一応社内での推奨みたいなものが色々ひかれてるので基本則ってると揉めることが少なくて楽
    • なぜ推奨しているかを知らずに従うのは思考停止なので良くないが。

正しい選択をする努力と選択を正しくする努力

色々と書いてきましたが、良い点もあれば悪い点もぼちぼち目につきます。ひょっとするともっといい会社、自分に合った会社があったのかもしれません。正しい選択をする努力というのをもっとしておけば、不満が減って、良いなと思う点が増えていたかもしれないなぁ、より成長してバリバリ働けるようになってたのかもなって考えることもあったりなかったりといった感じです。

前のポストでも散々書きましたが、自分の中で何が正しいという絶対的な正解はなく、会社によって得られる経験も違うので、それぞれ良し悪しあって単純に比較するというのはとても難しいことだと思います。良い悪いというより様々なトレードオフの中からどのようなバランス感を選び取るか、という話に落ち着くというのが適切でしょうか。

会社選びというのはあくまでスタート地点を決める行為であって、働き始めてからの走り方も大事だと思います。走り始めてみないと見えない景色や観点というのは0にはできないので、正しい選択をしようとするだけでなく、選択を正しくする、というのもまた同じくらい重要なのかなぁ、と。

そういう意味で弊社は色々な人が働いていて、プラットフォーム開発からサービス開発まで多様なポジションがあって、融通の効きやすい職場なのかなと思います。もちろん実力が伴っていることが前提ですが、別のポジションに社内から異動希望を出すこともできます。やりたいこと、得たい経験というのを都度都度しっかり言語化しておき、身の振り方を考えながら仕事をする努力を継続して行えば、新卒で今の会社を選んだという事実を正解だったと言えるようにできる気がしています。まだまだ働き始めて一年も経っていない(本配属されてからは3ヶ月程度)ので、道半ば、といったところですが、今後も無理しすぎない程度に選択を正しくする努力を継続していきたいです。